相続が発生すると、相続税申告や財産整理サービス(約20種類の書類の収集や金融資産の引き出しを含む)など、さまざまな相続手続きが必要になります。
これらの手続きを自分で行う場合、実費だけを支払えば済みますが、特に相続税の申告には専門的な知識と実務経験が必要なため、多くの人が税理士に依頼します。
相続税申告のサポートは、費用は遺産総額や内容(金融資産、不動産など)、相続人の数などによって異なりますが、一般的には数十万円から、相続人が多い場合は百万円単位になることもあります。
銀行や大手証券会社もこの相続税申告や財産整理サービスの販売に力を入れており、多くの人から「取引している銀行や証券会社から相続に関する営業電話が頻繁にかかってきてうんざりしている」という話を耳にします。
このような状況は特に最近目立ちます。
もちろん、どこに依頼するかはお客様の自由ですが、金融機関(保険会社、証券会社など)にお勤めの方で、相続が発生したために銀行や証券会社から営業を受けた、または受けることを考えている場合、弁護士に相続手続きを依頼することを検討している方も多いと思います。
その際、以下の点に注意してください。
- 費用が高い傾向がある 一般の人々は相場を知らず、銀行や証券会社だから大丈夫だろうと安易に思いがちですが、実際には最も高額なことが多いです。
- 相続手続きと共に営業が始まる 銀行や証券会社は、相続手続きを機に生命保険や投資信託などの販売を始めます。
これにより、お客様の貴重な資産が金融機関に囲い込まれてしまうリスクがあります。
銀行や証券会社のサービス
最近、銀行や大手証券会社も相続手続きサービスを提供しています。
これらの金融機関は、遺産手続きを入り口にして、遺産や家族資産を管理する次のビジネスに繋げようとしています。
- メリット：金融機関ならではのネットワークとリソースが利用できる
- デメリット：高額な手数料と、追加の金融商品販売のリスク
金融機関に依頼する際のリスク
金融機関に相続手続きを依頼する場合、以下のリスクが伴います：
- 高額な手数料：一般的な料金の3～4倍になることが多いです。
- 営業活動の増加：遺産手続きが完了した後も、生命保険や投資信託などの販売が続きます。
これらの理由から、後悔する声も少なくありません。
なぜ金融機関が力を入れるのか
銀行や証券会社がこれに力を入れる理由は、そこで多くの利益を得られ、次のビジネスにも繋がるからです。
相続手続きだけでなく、相続した財産や他の家族の資産(貯金や証券など)を保持し、囲い込みたいのです。
もちろん最終的な判断はお客様次第ですが、上記の理由から銀行や証券会社に相続手続きを依頼したことを後悔する人が一定数いるのも事実です。
お客様の声
以下のような後悔の声をよく聞きます。
- 「銀行に相続手続きを依頼したら、多額の費用がかかってしまった…」
- 「遺産相続後、証券会社の言う通りにしたら、投資信託や株で損をしてしまった…」
要するに、金融機関に依頼する際には慎重な判断が必要です。
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